1月14日は「尖閣諸島開拓の日」
1月14日は「尖閣諸島開拓の日」です。平成22(2010)年9月に尖閣諸島沖の領海内で中共が漁船衝突事件を契機に、同年12月、沖縄県石垣市が条例を制定して決めたものです。この日は、明治28(1895)年に明治政府が閣議決定を行い、尖閣諸島を正式に沖縄県の帰属と決定した日です。魚釣島の地番は、沖縄県石垣市字登野城2390番地~2394番地となっています。
石垣市の条例制定の目的は、明治時代に尖閣諸島を開拓した古賀辰四郎氏らの功績を後世に残し、尖閣諸島が歴史的にも、国際法上も日本固有の領土であることをより明確に国際社会に対し意思表示し、国民世論の啓発です。
毎年1月14日に合わせて、石垣市は記念式典と啓発行事を開催しています。
http://www.city.ishigaki.okinawa.jp/home/index.php
●中共の侵略行為
中共が尖閣諸島の領有権を主張し始めたのは、昭和43(1968)年に国連機関の調査で尖閣諸島周辺の海底に石油、天然ガスなどの資源が眠る可能性が報告されると、昭和46(1971)年になって、初めて尖閣諸島の「領有権」について独自の主張をするようになりました。それまでは、中共もわが国領土として、認識していた証拠資料がいくつも発見されています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/a_o/c_m1/senkaku/page1w_000016.html
ところが、中共は平成4(1992)年に領海法で尖閣諸島を領土に属すると一方的に制定し、平成20(2008)年12月に突如として公船2隻が尖閣諸島周辺の領海を侵入しました。平成22(2010)年9月に菅民主党政権時に、尖閣諸島沖漁船体当たり事件を起こし、また平成24(2012)年9月に野田民主党政権時に尖閣三島を国有化して以降、公船を尖閣諸島周辺に張り付け、領海侵犯を繰り返しています。さらに、平成25(2013)年には尖閣諸島上空を含めて防空識別圏を設定し、航空機による領空侵犯まで起こしています。中共の一連の行為は、明らかにわが国への侵略行為と言わざるを得ません。
●国の取組み
わが国の方針は、尖閣諸島がわが国固有の領土であることは歴史的にも国際法上も明らかであり、現にわが国はこれを有効に支配しており、尖閣諸島をめぐって解決しなければならない領有権の問題はそもそも存在しないというものです。わが国は領土を保全するために、毅然としてかつ冷静に対応しており、国際法の遵守を通じた地域の平和と安定の確立を求めています。
外務省 尖閣諸島 http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/senkaku/index.html
尖閣諸島資料ポータルサイト
http://www.cas.go.jp/jp/ryodo/shiryo/senkaku/index.html
●石垣市の取組み
尖閣諸島が行政区内にある石垣市は、尖閣諸島開拓の日の条例(平成22年12月)を制定後、海洋基本計画を策定(平成25年3月)し、その中で、尖閣諸島について次のように記載しています。
http://www.city.ishigaki.okinawa.jp/home/kikakubu/kikaku/pdf/kaiyou_kihon_plan.pdf
「尖閣諸島は、石垣島の北西方、東シナ海に散在する無人島の島しょ群で、八重山では昔から「イー グン・クバジマ」の名称で呼ばれ、周辺海域は有数の漁場として知られている。
明治28年、政府は尖閣諸島を沖縄県所轄とすることを閣議決定し、翌29年に沖縄県知事は、 これらの島々を八重山郡に編入した。なお、明治35年に、同諸島は石垣島大浜間切登野城村に 配属され、地番も設定された。
明治30年からは開拓事業が開始され、明治42年の人口は248人に達している。
尖閣諸島では、過去に地形測量や様々な調査が実施されている。環境関係では、昭和25年に 琉球大学による生物相及び資源に関する学術調査、昭和38年にはアホウドリ等の学術調査が実 施されている。また、昭和44から45年にかけては総理府が海底地質調査、九州大学・長崎大学が地質と生物調査を実施している。特に、琉球大学を主体とする昭和20年代から30年代の5 次にわたる学術調査は、様々な制約の中で実施されたが、非常に貴重なものである。
尖閣諸島は、周辺から隔絶された絶海の島しょ群である。また、開拓団が引き上げてから、限られた調査団等が上陸しているほかは、人間の影響をほとんど受けていない。さらに、周辺の海域は好漁場となっている。すなわち、島々の陸上及び周辺の海域は、わが国のみならず、世界的にも貴重で豊かな生態系が形成されていると考えられる。
学術的に貴重な尖閣諸島の陸域及び海域生態系は、適切に管理・保全されるべきである。また、 豊富な漁業資源の適切な管理と利活用の検討も必要である。海底鉱物等の海洋資源が存在する可能性もある。これらをテーマにした各種調査研究を実施することの重要性は高い。
さらに、絶海の島しょ群である尖閣諸島において、これら調査研究を進め、また、適正に管理していくためには、最低限の施設とルールが必要である。施設に関しては、環境負荷に充分配慮すべきであることから、海洋再生可能エネルギー等の自然エネルギー活用などの検討も同時に進める必要がある。」
そして、石垣市は、調査保全等に充てるため「尖閣諸島寄附金」も募集しています。
詳細はこちらへ
http://www.city.ishigaki.okinawa.jp/home/kikakubu/kikaku/sub_page_senkakukifu.htm
さらに、平成27年2月に、石垣市は上記の海洋基本計画にそって、既存資料や衛星画像の調査を行い、広報資料のアンケートを行った「尖閣諸島自然環境基礎調査事業報告書」を3部構成で107Pで取りまとめています。
http://www.city.ishigaki.okinawa.jp/home/kikakubu/kikaku/senkaku/kisotyousa_houkoku.pdf
以上の調査結果を踏まえて、平成27年3月に、石垣市は「石垣の宝 尖閣諸島」という10Pに渡るパンフレットを発行しています。
実物はこちらへ
http://www.city.ishigaki.okinawa.jp/home/kikakubu/kikaku/senkaku/senkaku_j.pdf
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